Classici giapponesi con furigana
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
Leggi 妖虫 (ようちゅう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 120.290 caratteri · 239 schermate
魔術師だ! 赤蠍の怪賊が魔術師とは聞いていたが、これ程の大魔術師とは知らなかった。
桜井氏はもうガッカリしてしまって、トボトボと自宅に帰ったが、帰ると怪我人をその儘にしておく訳にもゆかないので、それぞれ指図を与えて殿村夫人と女中とを、階下の一室に床に就かせ、医者を呼びむかえたのであるが、女中の方は可なりの重態で昏睡を続けているし、殿村夫人も別段傷はうけていなかったけれど、恐怖のあまり熱病やみのようになって、囈言などを口走る有様で、なんのたよりにもならなかった。
軈て間もなく蓑浦氏が二人の刑事を伴って来着した。桜井氏は早速応接室に招じ入れて、挨拶もそこそこに、今朝からの出来事、品子さんの消失の不審の数々を、かいつまんで物語った。
無髯の浅黒い顔、豹のように精悍な体躯、テキパキと無駄のない会話、見るからに頼もしげな蓑浦係長は、委細を聞終ると、管々しい事は何も云わず、
「第一に電話を検べて見ましょう」
と、もう立上っていた。
検べて見ると電話は依然として不通である。
「何か細工がしてあるかも知れん。君達この電話線を外へたどって見てくれ給え」
彼は二人の刑事に命じた上、自分も素早く庭に出て、空中線をアチコチと見廻っていたが、忽ち裏庭の隅から、彼の歓声が聞えて来た。