Classici giapponesi con furigana
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ようちゅう
妖虫
江戸川 乱歩
Leggi 妖虫 (ようちゅう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 120.290 caratteri · 239 schermate
よいか。先ず第一に、春川月子の殺人を予告したのは誰じゃった。お前さんが読唇術で誰かの話を聞取ったのではなかったか。そして、守君を現場へやって、恐ろしい場面を覗かせたのではないか。あの時レストランで話し合っていた二人連れの男は、犯人でも何でもなかったのかも知れん。それからじゃ、谷中の事件があってから五日目に、相川珠子さんが、湯殿のガラス窓に青眼鏡の犯人の顔を見た。あれはお前さんじゃない。お前さんは、その時相川さんの邸内に居って、湯殿へかけつけたのだからね。その時の窓の外の顔は、このお前さんの娘の変装だったに違いない。悪事を悪事とも思わぬ低能児じゃから、母親の云いつけとあれば何でもする。それに、あの時の不思議は、窓の外の塀が非常に高いので、どうして曲者が入って来たかということじゃった。だが、曲者がこのちっぽけな娘と分れば、何でもない。あの塀の裾には、子供なれば潜れる程の隙間があったのだからね。
あの時、誰も入った筈のない、窓を閉め切った湯殿の中に、蠍の死骸が落ちていて、大騒ぎをやったのじゃが、それなどは、殿村夫人、お前さんが犯人でないとすると解釈がつかんではないか。