Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Leggi 妖虫 (ようちゅう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 120.290 caratteri · 239 schermate

Aozora Bunko

ハハハハハ。何という鮮かな手品じゃ。種も仕掛けもない。いつも犯人自身が、ちゃんと現場におったのじゃ。そして、さもしとやかに、お嬢さんの守護をしている様な顔をしておったのじゃ。

まだあるぞ。偽探偵の奴が、珠子さんを三河島へ誘拐した時じゃね、あれは珠子さんを自宅へ置いては危険だから親戚へ送って行くという口実じゃった。そして、お父さんの相川さんが珠子さんに附添って行かれた。それに、家庭教師ともあろうものが、その場に居合せながら、どうして珠子さんをお送りしなかったのじゃ。解せぬ話ではないか。外でもない。お前さんはその間に、例の青眼鏡の男に変装して、三河島へ先廻りをしなければならなかったからじゃ。

わしはあの時、三河島の見世物小屋の中で、初めて青眼鏡の首領という男に面会した。その声も聞いた。わしは思ったことじゃ。なんてほっそりとした小男じゃろうとね。無理はない、あの青眼鏡は、実はお前さんという女の変装だったのじゃからね。変装の証拠には、第一に目の特徴を隠す色眼鏡じゃ。第二に、お前さんのその欠唇を隠す濃いつけ髭じゃ。それから第三に、あの地の底からでも湧いて来る様な陰気な作り声じゃ。