Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ようちゅう

妖虫

江戸川 乱歩

Leggi 妖虫 (ようちゅう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 120.290 caratteri · 239 schermate

Aozora Bunko

安心したまえ」

「フフ……、罠にかかった猟師だね、君は。散々人を苦しめた報いだ。あきらめるがいい。じゃ、二三日我慢してくれ給え。饑じいだろうが餓死する様なことはありやしない。あばよ」

そして、カチンという音が響いて来た。

「通話管の蓋をしてしまった。もう少しからかってやろうと思ったのに」

老探偵は舌うちをして、喇叭の側を離れた。

「だが、いいんですか、先生。あいつは僕達をここへ閉籠めて置いて、その間に妹をどうかするに極まっています。ここからは本当に出られないのですか。若しや敵の裏をかくカラクリ仕掛けがあるんじゃありませんか」

守は曲者の声が聞えなくなると、俄かに妹の事が気にかかって、老探偵を責めないではいられなかった。

「そんな仕掛けなんかありゃしない。今あいつに云った事はみんな本当だよ」

三笠氏はいやに落ちついている。そういう折には、ふとこの探偵が、耄碌している様に感じられて仕方がなかった。

「じゃ、僕達はこのままじっとして、奴等の為すに任せて置くのですか。それはいけません。先生、何とか工夫して下さい。妹の命にかかわることです」

「イヤ、そんなに急き立てることはない。