Classici giapponesi con furigana
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つまのざ
妻の座
壺井 栄
Leggi 妻の座 (つまのざ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 82.695 caratteri · 165 schermate
翌日のお昼前、ようやく眼を覚した閑子は、はばかりをすますとまた寝床にもぐりこんだ。そして、今度は静かな寝息で眠りつづけた。
「ずい分疲れてんのね。お昼御飯どうしようかしら。」
正子が相談するのへ、ミネはいった。
「さめるまで寝かしときなさい。藪入りなんだから。」
その声が聞えたらしく、やっと起き出した閑子は、ミネの浴衣をきたまま髪をふり乱しただらしない格好で、
「ああよくねたわ。ひと月分の寝不足をとりかえしたわ。」
敷居際の柱にもたれて坐るのへ、ミネは、
「毎日二十分でも、昼寝しなさいよ。この頃のあんたの目、疲れてきたないよ。」
「それが出来るくらいなら……」
「昼寝しないの、野村さんちは?」
「するわよみんな。しないの私だけよ。していられないのよ、その日雇いの家政婦だもん。」
「冗談じゃない。」
「でもそうなのよ。ほんとにそうなのよ。」
あたり前のようにいうのだがミネははっとした。いやだった。そばに正子がいなければ、立ち入って聞きたいのを押えた。夜でも機をみて、聞かねばなるまいとひとり考えるミネの気持を知ってか知らずにか、閑子は立ち上り、
「さあ、髪でもゆって、そろそろ帰るわ。