Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つまのざ

妻の座

壺井 栄

Leggi 妻の座 (つまのざ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 82.695 caratteri · 165 schermate

Aozora Bunko

そんなミネたちにある時はまた、一たん起きて食事をすましてから寝るなら寝たらどうか、と提議したこともある。ここまでくるともうまともな相手ではなくなる。ミネはただふん、ふんと聞き流す態度に出た。それがまた閑子の気に入らぬらしかった。火花をちらせば話は野村のことになってゆく、それをのぞんで閑子はいどむような態度を、何事にもとるようでさえあった。閑子を案じて埼玉の田舎から様子を見にきた妹の千枝は、見るに見かねたらしく一役を買って出たことがある。

「私んとこへ、閑ちゃんを誘ってみようかしら。あれじゃあ姉さん何にもできんでしょう。」

「たのむ、三日でもいいわ。」

ミネは思わず手を合した。閑子のいないちょっとの間の相談であったが、千枝はさっそく実行に移った。

「閑ちゃん、わたしんとこへ行かない?」

すると閑子は、例のつるし上った目になって千枝の方へ開き直り、

「だれの意見、それ?」

「千枝の意見よ。気晴しに田舎もいいわよ。」

自分のことを千枝がと、娘時代の言葉になって千枝は、三人の子持とも思えぬあどけなさでいった。その、いかにもわざとらしい無邪気さを、そんな甘えのきらいな閑子はつっぱねるような声で、