Classici giapponesi con furigana
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ことうのおに
孤島の鬼
江戸川 乱歩
Leggi 孤島の鬼 (ことうのおに) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 181.795 caratteri · 359 schermate
子供を首丈け出る箱の中に入れて、成長を止め、一寸法師を作った。顔の皮をはいで、別の皮を植え、熊娘を作った。指を切断して三つ指を作った。そして出来上ったものを、興行師に売出した。此の間三人の男が、箱を舟につんで出帆したのも、人造不具者輸出なんだ。奴等は港でない荒磯へあの舟をつけ、山越しに町に出て、悪人共と取引をするのだ。僕が奴等は数日帰って来ないと云ったのは、それを知っていたからだよ。
そう云うことを始めている所へ、僕が東京の学校へ入れてくれと云い出したんだ。親爺は外科医者になるならという条件でぼくの申出を許した。そして、僕が何も気づいていないのを幸、不具者の治療を研究しろなんて、体のいいことを云って、その実不具者の製造を研究させていたのだ。頭の二つある蛙や、尻尾が鼻の上についた鼠を作ると、親爺はヤンヤと手紙で激励して来たものだ。
奴が何ぜ僕の帰省を許さなかったかというに、思慮の出来た僕に不具者製造の陰謀を発見されることを恐れたんだ。打開けるのにはまだ早過ぎると思ったんだ。又、曲馬団の友之助少年を手先に使った順序も容易に想像がつく。奴は不具者ばかりでなく、血に餓えた人間獣をさえ製造していたのだ。