Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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とみおかせんせい

富岡先生

国木田 独歩

Leggi 富岡先生 (とみおかせんせい) di 国木田 独歩 (くにきだどっぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 15.282 caratteri · 31 schermate

Aozora Bunko

と呼吸をはずまして老僕は細川の前へ突立った。

「東京へ※(疑問符感嘆符、1-8-77)」細川は声も喉に塞ったらしい。

「ハア東京へ!」

「マアどうしたのだろう! お梅さんは?」

「御一緒に」

「マアどうしたのだろう!」校長は喫驚すると共に、何とも言い難き苦悩が胸を圧して来た。心も空に、気が気ではない。倉蔵は門を開けながら

「マアお入りなされの」

校長は後について門を入り縁先に腰をかけたが、それも殆ど夢中であったらしい。

「マア先生は何にも知らないのかね?」

「乃公が何を知るものか、今日釣に行っていたが老先生は何にも言わんからの」

「そうかの?」と倉蔵は不審な顔色をして煙草を吸い初めた。

「貴公理由を知らんかね?」

「私唯だ倉蔵これを急いで村長の処へ持て行けと命令りましたからその手紙を村長さん処へ持て行って帰宅てみると最早仕度が出来ていて、私直ぐ停車場まで送って今帰った処じゃがの、何知るもんかヨ」

「フーン」と校長考えていたが「何日頃帰国ると言われた?」

「老先生は十日ばかりしたら帰る、それも能くは解らんちゅうて……」

「そうか……」と校長は嘆息をしていたが、

「また来る」と細川は突然富岡を出て、その足で直ぐ村長を訪うた。