Classici giapponesi con furigana
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こざくらひめものがたり
小桜姫物語
浅野 和三郎
Leggi 小桜姫物語 (こざくらひめものがたり) di 浅野 和三郎 (あさのわさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.097 caratteri · 267 schermate
おこがましい申分かは存じませぬが、その点の御理解が充分でないと、地上に人類の発生した径路がよくお判りにならぬと存じます。稀薄で、清浄で、殆んど有るか無きかの、光の凝塊と申上げてよいようなお形態をお有ち遊ばされた高い神様が、一足跳びに濃く鈍い物質の世界へ、その御分霊を植え附けることは到底できませぬ。神界から霊界、霊界から幽界へと、だんだんにそのお形態を物質に近づけてあったればこそ、ここに初めて地上に人類の発生すべき段取に進み得たのであると申すことでございます。そんな面倒な手続を踏んであってさえも、幽から顕に、肉体のないものから肉体のあるものに、移り変るには、実に容易ならざる御苦心と、又殆んど数えることのできない歳月を閲したということでございます。一番困るのは物質というものの兎角崩れ易いことで、いろいろ工夫して造って見ても、皆半途で流れて了い、立派に魂の宿になるような、完全な人体は容易に出来上らなかったそうでございます。その順序、方法、又発生の年代等に就きても、或る程度まで神様から伺って居りますが、只今それを申上げている遑はございませぬ。いずれ改めて別の機会に申上げることに致しましょう。