Classici giapponesi con furigana
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しょうねんたんていくれだはかせとよいち
少年探偵呉田博士と与一
平林 初之輔
Leggi 少年探偵呉田博士と与一 (しょうねんたんていくれだはかせとよいち) di 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5568 caratteri · 11 schermate
第三夜
「つまらないことはよした方がいいね」
「まったくだよ。僕はかけをしてもいいね。じゃお父さんこうしよう。もし明日じゅうに僕が犯人を自首さしたら、僕が探偵になることを許してくれると、もし明日じゅうに犯人が自首しなかったら、僕は今後一切その方面には口を出さずにお父さんのすすめるとおり法科の試験を受けると」
父子の間には、この無邪気なかけは成立したようであります。台所では母親が食器を洗う音がきこえます。父親はいつしか肱枕でうたたねした様子であります。夜はしずかにふけてゆきました。
第三夜
第三の晩、やはり同じ時刻のことであります。
玄関の格子戸をからからと開け、いつになく元気よく帰ってきた父親は、靴の紐を解かないうちに、「与一」と呼びました。つつみきれぬ喜びと驚きとがその顔にあふれています。
「どうしてわかったのだい? あんまり意外で、わしはたまげてしまったよ」
「かけは僕の勝ちだったね。じゃ約束どおり僕を探偵にしてくれるね。お父さん?」
「まあ仕方がないね」
父親は洋服を着物に着かえながら語っています。母親は洋服をたたみながら、二人の話を熱心にきき入っています。