Classici giapponesi con furigana
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しょうねんたんていくれだはかせとよいち
少年探偵呉田博士と与一
平林 初之輔
Leggi 少年探偵呉田博士と与一 (しょうねんたんていくれだはかせとよいち) di 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5568 caratteri · 11 schermate
第二夜
母親は、お給仕をしながら父子の話をきいては、ときどき笑っています。
見たところ貧しい、けれど平和な家庭らしく、父子はまるでお友達同士のような親しみをもって、毎晩のようにこんな調子で議論を闘わしては笑っているのでした。
第二夜
その翌日のちょうど同じ時刻であります。前の晩と同じように、三人の親子は、三方から小さなちゃぶ台をかこんで、豚鍋をつついていました。父親は晩酌の猪口を下において、得意にみちた面もちで言いました。
「ところでな、与一、昨夜の犯人はとうとう昨夜のうちにつかまったぞ。警察もえらいだろ」
「呉田さんところの不良少年かい? そしてすっかり白状したの?」
「もちろん白状したさ」
「で、録ちゃんは帰ってきたの?」
「ところが、あの子供がまだ行方不明なんだ。何でも、飯田橋のところで、洋服を着たおじさんが来てどこかへつれていってしまったというのだ。それでまごまごしているところを署の刑事につかまったのさ」
「その不良少年は、それからどうしたの?」
「ひとまず訊問した上で呉田さんのところへ送りとどけたのさ。呉田さんのとこじゃ、すっかり恐縮してお詫びを言ってたよ。あの子も先生にひどく叱られて、びくびくものであやまっていたが、かわいそうな気がしたね」