Classici giapponesi con furigana
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こさかいふぼくしゅうはしがき
少年科学探偵
小酒井 不木
Leggi 少年科学探偵 (こさかいふぼくしゅうはしがき) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 152.885 caratteri · 308 schermate
母親二人は一室に待っておりましたが、栄吉の母は俊夫君の姿を見るなり、面をふくらませました。
富三の母、すなわちおふささんには、私たちは初めて対面しました。私は一目見てこんなやさしい人に、どうして人殺しができようと思いました。母親二人とも富三の首が藤屋のデパートで一般の観覧に供せられていることは知りませんでした。
「Pのおじさん、あれを持ってきてください」
と俊夫君は小田さんに申しました。
やがて小田刑事は、例の木箱を持ってきました。俊夫君は、母親二人を呼び寄せて、言いました。
「山の中から掘りだされた髑髏に肉をつけたのです。富三君は違うようですから、誰の顔か判断してください」
こう言って木箱の蓋をあけ、中から一つの首を取りだしました。
「栄吉ッ」
と叫んで栄吉の母親は、思わずもその首を抱きあげました。
「山の中で死んでいたのは栄吉君です!」
と俊夫君が厳かに言いますと栄吉の母は、わッと声をあげてその場に泣き伏しました。
富三の母おふささんはぼんやりしてその場に立ちすくみました。と、そこへ、どやどや足音がして、さっきの二人の刑事が、藤屋の前で逮捕した小僧をつれて入ってきました。