Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いけぶくろのみせ

山之口貘詩文集

山之口 貘

Leggi 山之口貘詩文集 (いけぶくろのみせ) di 山之口 貘 (やまのくちばく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 44.477 caratteri · 93 schermate

Aozora Bunko

やあはやで家のこと、くしはうしろのことである。ふうるは日本語の便所にあたる呼び方で、その場の現実的なものをほうふつとさせるのであるが、やあぬくしは、御不浄とか手洗とかみたいに多少間接的な呼び方である。ある人が、訪問先の家で「家のうしろはどこですか」とたずねて、その家の人を戸惑いさせたとのことであるが、かれにとっては尿意をもよおしたからのことで、つまりはやあぬくしをたずねたわけなのである。おきなわやまとぐちの典型的なもので、同郷人の間なら理解出来るのであるが、それは方言と結びつくからで、方言を知らない一般には日本語として通用するはずがないのである。

ぼくの日本語がおきなわやまとぐちと言われたにしても、「クビキルカネオクレ」とか「家のうしろはどこですか」とかほど、通用しないほどのみっともないものであるとはおもわないのであるが、調子が沖縄調であることはテープ録音によっていやなほど知らされているのである。それにしても、似たり寄ったりの沖縄調の日本語を振りかざして、頭ごなしに来られたのでは、腹が立つより先にふき出さずにはいられなかったのであるが、同郷のよしみからなのである。