Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さざんか

山茶花

佐左木 俊郎

Leggi 山茶花 (さざんか) di 佐左木 俊郎 (ささきとしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5001 caratteri · 10 schermate

Aozora Bunko

平三爺は、病気で腰が痛むと言って、顔を顰めたり、自分で調合した薬を嚥んだりしていたのであったが、それでも、山の畠に、陸稲の落ち穂を拾いに行くのだと言って、嫁のおもんが制めたにもかかわらず、土間の片隅からふごを取って、曲がりかけた腰をたたいたりしながら、戸外へ出て行った。

「落ち穂なんか、孩子どもに拾わせたっていいのだから、無理しねえで、休んでればいいんですのに、爺つあんは……」とおもんは繰り返した。

「ほんでもな、ああして置くとみんな雀に喰ってしまう。一かたまりの雀おりっと、いっぺんにはあ、一度団子して食う分ぐらい、わげなく喰れでしまうがらな。――まあ、なんぼでも拾って来んべで。孩子どもだのなんのって言ってっと、まだはあ、長びく原因で、去年のように、拾わねえうぢに、みんな雀に喰ってしまうがら……」

併し平三爺は、そのまますぐに出掛けて行くのでは無かった。――祖先から承け継いだ財産を、自分の代に、ほとんど無くしてしまったので、爺は、伜への憂慮から、働き続けよう、働き続けようと努力しているのではあるが、しかし、身体の方も大分まいっているのだし、気持ちの上では、より以上に休息を需めているのであった。