Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

町「あゝ、世に私ほど不幸なものはあらじ、図らずも夫文治が赦免という有難き日に親の敵(かたき)を知り、多年の欝憤(うっぷん)を霽(は)らさばやと夫と共に旅立ちして、敵討(かたきうち)の旅路(たびじ)を渡る山中にて、何(なん)の因果か神罰か、かゝる憂目(うきめ)の身となりしぞ、たとい此の身は何(ど)うなるとも夫に逢わで死すべきか」

と思わず独語(ひとりごと)した其の物音に熊は起上り、暫く四辺(あたり)を見廻して居りましたが、何思いけん、また穴の入口を目がけ、ひらりと飛上りました。

町「いや、熊が私に噛付かぬは神仏のお蔭か、但(たゞ)しは友を呼びに往(ゆ)き、帰って私を殺す気か、いよ/\噛付く様子なら、私が命のあらん限り突いて/\突殺してくれる、それまでは何事も」

と少しも体(たい)を崩さぬよう身構えて居りました。文治は其の夜二居ヶ峰(みね)の谷々まで根(こん)限り尋ねましたが、少しも足が付きませぬ。その筈でございます、雪は益々降頻(ふりしき)り、いやが上に積りまして、足跡とても見えぬくらい、谷々は只真っ白になって少しも様子が分りませぬ。