Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

ごとに、思わず、

文「汝(おのれ)蟠龍軒、切って/\切殺しくれん」

と大声(たいせい)に呼(よば)わりましては又我に返り、

文「これで思いが届かねば、人と生れた甲斐もなし、蟠龍軒達者で居れよ」

と云う折しも、木蔭(こかげ)に怪しき声ありて、「達者で居れ」という。文治は暫く四辺(あたり)を見廻しまして、

文「さては何者か、我が哀れ果敢(はか)なき境涯を見て笑うものと見えるわい」

と体(たい)を潜めて様子を窺(うかゞ)って居りましたが、別に怪しい様子もござりませぬ。

文「はて、不思議なこともあるものだ、達者で居れと己(おれ)の口真似をしたのは何者か知らん、まさか夢ではあるまい」

と段々山深く入込(いりこ)んで、彼方(あちら)此方(こちら)を尋ね廻りますると、高き樹の上に一筋の矢が刺さって居りまする。

三十三

文治は端(はし)なくも樹の上に征矢(そや)を認め、

文「はて、彼処(あすこ)に矢の刺さっている処を見れば、今は人が居ないにしても、我のように漂うて来た者があるに違いない」

と独語(ひとりごと)をいいながら其の樹に攀登(よじのぼ)り、矢を抜いて見ますと、最早竹の性(しょう)は脱(ぬ)けて枯枝同然、三四年も前から雨曝(あまざら)しになっていた