Classici giapponesi con furigana
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かいじんとしょうねんたんてい
怪人と少年探偵
江戸川 乱歩
Leggi 怪人と少年探偵 (かいじんとしょうねんたんてい) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 36.648 caratteri · 74 schermate
明智先生バンザーイ
もうすこし、ぼくのうでまえを、お目にかけようか」
むこうの柱に、大きなカレンダーがかかっていました。それに、美しい女の人が、トランプのカードを持っている絵が印刷してあります。カードはハートの5でした。
「いいかい。あのカードの五つのハートを、射ぬいてみせるよ」
ピストルが、かまえられました。五つの赤いハートに、つぎつぎと、穴があいていきました。ひとつもそれだまはなく、五つとも完全に命中したのです。
明智先生バンザーイ
「小林君、そいつのピストルを、よく調べてごらん、たまがはいっているかね」
明智探偵が、みょうなことをいいました。
小林少年は、床におちているピストルを、ひろいあげて、調べていましたが、おどろいたように明智先生の顔を見ました。
「たまははいっていません。このピストルはおもちゃです」
「やっぱり、そうだったか。ぼくの思ったとおりだ。おい、人形怪人君、きみは血を見るのがきらいなんだね。だから、ほんとうのピストルは、持たないことにしているんだね」
明智探偵が、いみありげなわらいをうかべて、怪人の顔を見ました。
怪人はそれを聞くと、ギョッとしたように、明智の目を見かえしましたが、そのまま、だまりこんでいます。