Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

「おいジャン。先生はなにをしているのかなあ」

「うん、ケンよ。ベルがじゃんじゃん鳴って、危険をしらせているのにね」

と二人の黒人が、心配そうにいえば、もう一人のポンという黒人が、

「塔がこわれてしまってはしようがない。じゃあ、うごかしてみるか」

といいました。

するとジャンとケンはびっくりして、大きな眼玉をくるくるとうごかし、

「だめだよ、だめだよ。先生がちゃんとさしずをしなければ、塔はうまくうごいてくれないよ」

「そうだ、ジャンのいうとおりだ。それよりも先生がなにをしているのか、それを早くしる方法はあるまいか」

「それはない。おれたちは、この円筒のなかにはいったきりで、外へ出ようにも鎖でつながれているから、出られやしないじゃないか」

こういう話を、さっきから階下へ通ずる階段の途中で、じっと聞いていた一人の人物がありました。

彼は、もういいころと思ったのか、そっと階段をのぼりきって、黒人の前へいきなり顔を出しました。

おどろいたのは黒人です。

「わっ、先生だ!」

三階にいるはずの怪塔王が、なぜ階下からあがってきたのでしょう。

3

ジャン・ケン・ポンの三人の黒人は、大あわてです。