Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

Leggi 恐竜島 (きょうりゅうとう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 98.662 caratteri · 199 schermate

Aozora Bunko

ずしり、ずしりと恐竜が歩く。そのたびに洞窟は地震のようにゆれた。

恐竜は三人の姿を見たか見ないか、見たとしても少しも邪魔にならぬ存在と見逃して、モレロ達のわきを歩いていった。

びりっ、びりっ、地ひびきがおわったと、思うと、ズズーンという大きな音がした。

恐竜が海に飛び込んだのだ。

続いて、ズズーン、ズズーンと大砲を射ったような音がした。あちこちの洞窟からも、恐竜が飛び出したのだろう。

猫のような、また猿にもにた鳴き声がやかましく聞えた。

「さあ、奴等は出かけたぞ、この間にさぐろう」

三人はさらに穴の中をすすんでいった。

「親方親方、ありゃなんでしょう」

「どれなんだ」

「ほら、あそこにぶよぶよしているものがいますぜ」

「兄貴ありゃ、恐竜の赤ん坊だよ」

卵からかえったばかりらしい恐竜の赤ん坊が、四匹ばかり、長い首をふったり、からませあってじゃれていた。

「おい兄貴」

「なんだラルサン」

「あれはいいな、金の卵もいいが、卵よりあの方が高く売れるぜ」

「うん、俺も今、それを考えたところだ」

「どうだい、ちょうど二匹ずつに分けようじゃないか、恨みっこなしとゆこう」

「うん」