Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 186.659 caratteri · 372 schermate
中軍にいるはずの利家も、自己の馬じるしを追い越して、つねに先鋒隊のなかにいた。
「敵の本陣は、坪井山とみゆる。坪井山へかかって、まず、まっ先に、佐々どのの御首を頂戴せん」
先鋒隊長の村井長頼は、こう号令したが、利家は、馬首を向けかえて、
「長頼長頼。貰い物はあとにいたせ。――まず危急の味方を確かめてから」
と、わき目もふらず、末森城の城下へ駈けこんだ。
そこには、佐々方の諸将が、瀕死の孤城をとりつめて、水ももらさぬ鉄桶の陣を作っていた。当然、一角に激戦が起った。
利家は、長頼と、ふた手にわかれて、搦め手方面へ近づいた。
本庄市兵衛、野々村主水、桜甚助、久世但馬などの佐々方は、
「それっ」
と、銃口を向けかえて、驀進して来る利家以下の一隊へ、狂的な乱射をあびせかけた。
ダダタッ――と、近づくまでに、幾騎かは仆れた。けれど、佐々兵が狼狽しながら、二弾、三弾を銃につめかえている間には、はや利家たちの鉄騎隊は、かれらの中を駈けめぐって、その布陣を支離滅裂なものにしていた。
前田方の士、半田半兵衛は、槍をふるって、敵の猛者ばかり目がけ、当る者をみな仆していたが、敵の部将、桜甚助に、