Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 186.659 caratteri · 372 schermate
「いや、真田どのは真田どので、従来のいきさつを詫び、幾重にも、加勢を頼むにしくはない」
「わかりました。首を長くして吉左右を待っている一族どもも、さだめし、よろこぶことでしょう。御高恩はわすれません」
於弁は急いで信州へ帰った。
たれか思おう。
――以後二十余年の後、豊家の遺孤を守って、徳川老大御所の関東軍との義戦に、この一少年弁次郎が、いわゆる九度山の隠者真田幸村として、大坂入城者の到着簿第一にその名を見出す日があろうとは。
於弁の帰国に、真田一族はただちに、上田城の戦備をかため、
「あいさつは、これまで」
と、以後の浜松からの使者を追い返し、要路の交通を断ッて、一方、上杉家の川中島衆を通じて、来援をたのんだ。
大坂表からは、秀吉直筆の迅速な飛札が、すでに越後にとどいていた。上杉景勝としても、これを地方の一紛争と軽く見てはいられない。必然、自藩の運命を、秀吉に賭けるか、家康に賭けるかの大きな岐路に迫られたのである。藩論は、援兵を出すときまった。河田摂津、本庄豊前などを将として、川中島衆六千の兵が、それに急派された。
徳川方は、真田を、寡少評価していた。