Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
にほんふどうき
日本婦道記
山本 周五郎
Leggi 日本婦道記 (にほんふどうき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.829 caratteri · 25 schermate
れ、さいごにお上の御裁決をもって討死ということにきまったのだ、これは伊緒どののまことが徹ったと申すほかはなく、なこうど役のそれがしなども、ただただ肩身のひろいおもいが致します」
そしてさらに附け加えて、和地家の跡目をきめよという上意があったといい、伝四郎の討死がきまった以上は、伊緒への婿のはなしを考えてもよいであろうとすすめた。
姑がどう答えたかは聞かなかった、伊緒はそっと郁之助の枕もとへいって坐った。待ちかねていたようにかれはあによめを眼で迎え、泣きながら笑っていた。
「これで郁之助は死ねます」そう云ってかれは、つと手をのべて伊緒の手を求めた、「みんなあね上のおかげです、言葉には云えませんからお礼は申上げませんが、わたしは今日まで命のあったことをうれしいと思います、兄上に土産が持ってゆかれますもの……もう心のこりはありません、いつでも死ねます、もうすっかり安心です、母と和地の家をおたのみしますよ」
「運がめぐって来たのですよ郁之助さま、あなたもきっとおなおりなさいます、きっと、きっと。そうでなければ、今日までのわたくしの苦労が、水の泡になってしまうではありませんか」