Classici giapponesi con furigana
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
Leggi 春泥・三の酉 (しゅんでい) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.075 caratteri · 173 schermate
……あの役なんぞ、わたくし、しみ/″\巧いと思いました。何という好い味をもってる方だろうといまさらのように感心いたしました。――そう申しちゃァ何ですが、わたくしどもが拝見しても脚本としたら随分悪い脚本……実のない、辻褄の合わない、いまどきどうしてこんな時代なものを由良さんがなさるだろう? ……失礼ながらそう思った位でしたが、そのなかであの若宮さんの芸妓だけは、脚本を離れて、いかにもそうありそうな、無理のない……ことに、あの、しまいに気の違って来るところなんぞ、よくまァあれだけ、細かなしんみな芸がみせられる。……ほんとうに、わたくし、しみ/″\泪のこぼれるほどそう思いました。」
「いゝえ、あれは、若宮君のこのごろでの当り役。――楽屋でもみんなそういっておったんで、そのわりにあれの評判にならなかったのは全く狂言がわるかったから。……残念だったと思います。」
「わたくしにいわせれば、うそもかくしもなく、新旧つッくるめたうえの今年中でのみもの。――そこまで、いゝえ、買いたいと思ったくらいなもので……」
「そういっていたゞくとあたくしどもまで肩身の広いわけになります。