Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

きょくばだんの「トッテンカン」

曲馬団の「トッテンカン」

下村 千秋

Leggi 曲馬団の「トッテンカン」 (きょくばだんの「トッテンカン」) di 下村 千秋 (しもむらちあき) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 16.620 caratteri · 34 schermate

Aozora Bunko

けれど新吉がやると、ファットマンは、象のからだで出来ることは何でもやりました。中でも一番面白い芸当は、新吉と二人で鍛冶屋をやることでした。大きな木琴をつくり、その木琴を新吉が持ってぐるぐるまわり歩きます。ファットマンはその後からついて歩きながら、鼻の先に持った棒で木琴をたたくのです。

新吉が、トッテンとたたくと、ファットマンはカンとたたきます。トッテンカン、トッテンカンと実に調子よく木琴は鳴ります。三角帽をかむり、道化役の服を着た新吉は、そこで大きな声で歌います。

「たたけやたたけ、はげあたま、

トッテンカン。

火花がちるぞ、はげあたま、

トッテンカン。

あははの、あははの、はっはっは、

トッテンカン。」

いうまでもなくこの芸は、新吉がもと鍛冶屋の小僧だったので、それから思いついた芸で、歌の文句の「たたけやたたけ、はげあたま」というのは、鍛冶屋の親方のはげ頭を思い出してつくったものでした。

新吉がこれを歌い出すと、ファットマンも耳をばさばさやり、しつぽをふり、足をあげて、からだ中で笑います。見物人もこれにはみんなお腹をかかえて笑いました。

もし見物人の中に、あの鍛冶屋の意地わるおやじがいたら、どんな顔をするだろう。