Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
つきのせかいたんけんき
月世界探険記
海野 十三
Leggi 月世界探険記 (つきのせかいたんけんき) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.351 caratteri · 29 schermate
「さあいよいよ地球へ帰れるぞ」天津飛行士はエビス顔の喜び様だった。
「さあ、月世界よ、さよなら」
「さよなら、また訪問しますわ」
やはり艇長の役を引うけた蜂谷学士はミドリ嬢と窓に顔をならべて、荒涼たる山岳地帯のうちつづく月世界に暇乞をした。
「おじさん、今度は大威張りで帰れるネ」
「そうでもないよ、進君」
佐々と進少年はすっかり仲よしになってニコニコ笑っていた。
「出航!」
命令一下、艇は静かに離陸していった。
「お父さま。いいお医者さまを連れて、お迎えに来るまでぜひ生きていて下さーい」
進少年は窓から、動く大地に祈った。
ロケット船宇宙艇のスピードは、だんだんと早くなった。艇内のエンジンは気持よく動き、各員はその持ち場を守ってよく働いた。佐々記者は、今度は食料品係を仰せつかってまめまめしく立ち働いていた。
「おう、ミドリさん、どうも困ったことができた」
「まアいやですわ、艇長さん。何うしたのですの」
「この旧型の宇宙艇は、スピードの割にとても燃料を喰うんです。このままで行くと、三十万キロは行けますが、あと八万キロが全く動けない勘定です。これは地球へ帰れないことになった。