Classici giapponesi con furigana
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すえっこ
末っ子
山本 周五郎
Leggi 末っ子 (すえっこ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.564 caratteri · 55 schermate
「理由が聞きたければ云ってやる。きさまは小出の家名を傷つけ、一族の面目に泥を塗るやつだ、おれはみんな知っている、きさまのして来たことはなにもかも知っているんだ、おれはめくらでもつんぼでもないんだぞ」
「私がなにをしました」
「平五さん」と母が云った。
「おまえは黙れ」と玄蕃は激しく妻をきめつけ、平五に向って吃りながら云った、「きさまはこんな小さいじぶん、饅頭や菓子、三時に貰う菓子や饅頭を人に売って銭にした、次には古い肌着や足袋などだ、七千二百石の旗本の家に生れ、まだ十歳にもならぬ小伜がだ、そうだろう」
「まあ、あなた」と母が喘いだ、「まさか、まさかそんなことが」
「おまえも悪い」と玄蕃は妻に云った、「末っ子だと思ってあまやかして育てるからこんな人間ができたんだ、まさかどころか、それからあとは古道具屋のまねだ、こんなことは舌の汚れだから多くは云わぬが、こいつは屑屋のうわまえをはねたり、古道具屋のようなことをしていたんだ、いつかおまえがみつけて取上げた五両あまりの銀は、そんな汚らわしいまねをして儲けたものだ」
「まあ平五さん」と母は泣き声をあげた。
「こんどの短刀もその伝だ」