Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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すえっこ

末っ子

山本 周五郎

Leggi 末っ子 (すえっこ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.564 caratteri · 55 schermate

Aozora Bunko

と玄蕃はふるえながら続けた、「主殿の話によると、きさまは二束三文の偽物を買って、おれたちぜんたいを嘲弄するつもりだったという、――もうがまんが切れた、こんなやつはおれの子ではない、こんな人間をうちに置いては小出の家名に傷がつく、一族ぜんたいの名折れだ、たったいま出てゆけ、勘当だ」

「わかりました」と平五が云った、彼は蒼くなっていたが、言葉も態度もはっきりとおちついていた、「勘当と仰しゃるなら出てゆきます、いや、お母さんは黙っていて下さい、出てゆくまえに一と言だけ云いたいことがあるんです」

「なにを、きさまの云うことなど」

「一と言だけです、聞くのが恐ろしくなかったら聞いて下さい」と平五が云った、「私は父上の仰しゃったとおりのことをしました、饅頭から古道具屋のことまで、だいたいすべて本当です、しかしどうして私がそんなことをしたのか、いちどでも考えて下すったことがありますか」

「きさまに武士の誇りがなく、侍だましいがなかったからだ」

「それだけですか」

「きさまが町人根性で、古道具屋などが性に合っていたからだ」と玄蕃が云った、「いまになればどんな理由を付けることもできるだろう、しかしよく聞け、きさまがもし正当なことをしたのなら、決して弁解などはしない筈だぞ」