Classici giapponesi con furigana
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しょくぶつちしき
植物知識
牧野 富太郎
Leggi 植物知識 (しょくぶつちしき) di 牧野 富太郎 (まきのとみたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 43.784 caratteri · 86 schermate
この春の雨にさかりなりけり
茅花抜く浅茅が原のつぼすみれ
いまさかりなり吾が恋ふらくは
がある。このツボスミレは前記のとおり紫花の咲くスミレで、他のスミレよりは早く開花する。野辺ではこのツボスミレが最も早く咲き、且つたくさんに咲くので、そこで歌人の心を惹きつけたのであろう。ツボスミレは壺(内庭のこと)スミレ、すなわち庭スミレの意である。花の後ろの距が壺の形をしているからツボスミレという、という古い説はなんら取るに足らない僻事である。
昔から菫の字をスミレだとしているのは、このうえもない大間違いで、菫はなんらスミレとは関係はない。いくら中国の字典を引いて見ても、菫をスミレとする解説はいっこうにない。昔の日本の学者が何に戸惑うたか、これをスミレだというのはばからしいことである。それを昔から今日に至るまでのいっさいの日本人が、古い一人の学者にそう瞞着せられていたのは、そのおめでたさ加減、マーなんということだろう。
菫という植物は元来、圃に作る蔬菜の名であって、また菫菜とも、旱菫とも、旱芹ともいわれている。中国でも作っていれば、また朝鮮にも栽培せられて食用にしている。