Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
Leggi 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.078 caratteri · 285 schermate
断章(十四)
町家は源助町から芝口一丁目まで、武家屋敷は幸橋御門まで焼けた。伊達家は浜屋敷も全焼してしまい、幼君亀千代は、側近の者に護られて、品川の下屋敷へたち退いた。
火事は明くる日の午前三時におさまった。
断章(十四)
――申上げます。
「内膳か、要談ちゅうだ、急な用でなかったらあとにしろ」
――おそれながら、涌谷どのが出府されるとのことでこさいます。
「涌谷が出府すると」
――ただいま仙台より大槻斎宮の急使が到着致しました。
「口上か、書状か」
――詳しいことは書状をもって申上げますが、とりいそぎ口上にて、ということでございます。
「よし、聞こう」
――涌谷どのがこの正月(寛文十一年)仙台において、幕府御国目付に面会されたことは、御承知のとおりでございます。
「知っている、吉岡(奥山大学)が訴状を出したすぐあとのことだ」
――吉岡が訴状をですか。
「隼人には話さなかったか」
――存じませんでした。
「大学は三年まえから、しきりに自分の寃罪を主張し、二度も国目付へ訴状を出した、これまでは国目付も受付けなかったが、今年の国目付はそれを受取って、老中へ届けることになったのだ」