Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
もみノきはのこった
樅ノ木は残った
山本 周五郎
Leggi 樅ノ木は残った (もみノきはのこった) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 145.078 caratteri · 285 schermate
大和守は微笑した。すると、眼尻と唇の脇に皺がより、それが年だけの老いを証明するかのようにみえた。
「そうであった」と大和守は云った、「うん、いつぞやどこかで会ったことがある、いやたしかに、たびたび会ったことがあると思うが、今日はまたなんの用があってまいったのか」
「些か珍らしい物が手にはいりましたので、お笑いぐさに献上かたがた、世間ばなしなどお耳にいれたいと存じまして」
「世間ばなし」
「御身分高き方がたには思いもよらぬような、桁外れな話しが世間にはいろいろとございます、お骨休めにもなればと存じまして、二三御披露つかまつりたいのですが」
「よかろう、が、まず土産を見ようかな」
亀谷が立っていった。そしてすぐに、二つの箱をのせた蒔絵の台を、若侍に持たせて戻り、座敷へはいると自分が持って、大和守の前へ進み出た。清左衛門が箱の蓋をあけ、甲斐がもういちど説明し、よろしければ自分が毒見をするから、一と口召し上ってはどうかと云った。大和守は興を唆られたとみえ、味わってみようと云った。そこで甲斐は洋杯と酒壜を受取り、一杯注いで飲んだ。酒は透明な赤い色をしていて、杯に注ぐとこくのある芳香を放った。