Classici giapponesi con furigana
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じろうものがたり
次郎物語
下村 湖人
Leggi 次郎物語 (じろうものがたり) di 下村 湖人 (しもむらこじん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 178.724 caratteri · 355 schermate
」
「変ですね。何かほかにわけがあったんでしょう。」
俊亮はむすがゆそうな顔をして答えた。
「あるいは中学生ではなかったか、とも思いますが、それにしてもあんなにあわてて逃げるのは変ですね。……恭一君や次郎君はうちにいますか。」
「ええ、いますとも。大沢君もいます。先生がおいでになるまえに、文庫や何か、すっかり片づけておくからと言って、はりきっていたようです。今にごあいさつに出るでしょう。」
それからお芳に向かって、
「先生がお見えのことほ、わかっているだろうね。」
「さあ、どうですか。」
と、お芳はのんきそうに答えたが、すぐ立ち上って、
「念のため知らしてまいりましょう。」
間もなく恭一があわてたようにあいさつに出た。大沢と次郎がつづいてやって来た。俊三も次郎のうしろに坐ってお辞儀をした。
文庫のことがまず話題になった。朝倉先生はすぐ二階の様子を見たいと言ったが、俊亮が、
「どうせ今夜は二階で月見をやる計画ですから、その時にしていただきましょう。」
と、言ってとめたので、そのままになった。
そのあと、お芳に代って、次郎たちが代る代るお酌をした。話もかなりはずんだ。