Classici giapponesi con furigana
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どくガスはつめいかん
毒瓦斯発明官
海野 十三
Leggi 毒瓦斯発明官 (どくガスはつめいかん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 9511 caratteri · 20 schermate
私は、この男の帰還を待って、早速全世界覆滅の毒瓦斯を発明する鬼と化して、全力をあげ全財産を抛げうって発明官と一緒にやるつもりです」
醤は、満天の星を吸いこもうとするのではないかと思われるような大口をあいて、芝居気たっぷりに、途方もない重大決意を喚き散らしたのであった。
「ええ加減にしろ。大言よりは、ウィスキーじゃ。ペパミントじゃ」
金博士が、醤に負けないような大きな声を出し、怒った蟷螂のような恰好で、拳固で天をつきあげた。
3
博士の例の地下研究所の一室において、白い実験衣を着た金博士と発明官燻精とが向きあっていた。
二人は、手に手に盃を持っている。
実験台の上には、いろんな形をした洋酒の壜が、所も狭く並んでいる。
博士は盃を唇のところへ持って行き、黄色い液体を一口ぐっとのんで、後はしばらく唇と舌とをぴちゃぴちゃいわせた。
「……ふーん、どうもおかしい。燻精、お前のんでみろ」
「はい」
燻精が盃を唇のところへ持っていった。
「はい、のみました。実にこたえられない、いい酒ですなあ」
「そうかね。わしには、それほどに感じないが……」
「博士、それは先生のお身体の工合ですよ。