Classici giapponesi con furigana
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
Leggi 比島投降記 (ひとうとうこうき) di 石川 欣一 (いしかわきんいち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 68.333 caratteri · 134 schermate
白菜の漬物などと一緒に、熱い番茶をかけてサラサラやる白米の御飯を思い出し、ちょっとよだれが出そうになった。
ジープは一直線に海岸に出た。実にきれいな海である。静かな波が打っている。沖合はるかには富士山のような形をした島がいくつか浮んでいる。何といういい場所だろうと思った。しかし、これは路を間違えたので、すぐ引返し、もっと東にある聯隊本部へ向った。天幕が沢山並んでいる。その一つへ我々は案内された。竹で簡単な柵みたいな物が出来ていて、それには食器が日に乾してある。まず昼食を済ましてから仕事にかかるから、そこにある食器を持って来いという。ステインレスの飯盒と蓋とコップとフォークと匙――進駐軍の兵士が持っているのを御覧になった方もあると思うが、飯盒は小判形で、片方はフライパンになるし、蓋は長軸にそって両側にくぼみがあり、二種の異なる食物を入れることが出来る。コップは水筒の底にはまり込むようになっている。また長方形の金属板に、形の異なるくぼみがいくつか並んだのもある。くぼみの一つ一つに違った料理を入れる――、つまり食器一式を持って、炊事場へ行くと、その入口にドラム缶が据えてあり、熱湯がぐらぐら沸いている。