Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ひとうとうこうき

比島投降記

石川 欣一

Leggi 比島投降記 (ひとうとうこうき) di 石川 欣一 (いしかわきんいち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 68.333 caratteri · 134 schermate

Aozora Bunko

「英霊何個」

三年あまり比島煙草ばかり吸っていたのだが、ハバナはやはり軽くてうまい。そんなことはどうでもいいが、毎日御馳走になってブラブラしていただけなのに「よく働いた」などといわれたには恐縮した。まったく、あっちでもこっちでも、恐縮ばかりしていたような始末である。

なおR大尉は「君はジャーナリストだそうだが、帰国して本でも書いたら一冊送ってくれないか」と僕の手帳にアドレスを書いた。英語は喋舌るし、書くことも出来るのだが、日本に帰ると英語を使うのが億劫になっていけない。まア、しかし、R大尉ばかりでなく、ほかにも好意を示してくれた人々が多いので、これ以外にお礼のしようがない以上、すこし暇になったら、英語で何か書くことにしようと思う。億劫がっていては相済まない。

「英霊何個」

十一月の十一日にマニラに帰り着いた。入港するとみんな忙しい。碌に挨拶をする時間もなく、トラックでカンルバン近くの収容所へ送られた。ここはとても大きく、それに僕は最も遅れて着いた一人なので、組織がすっかり整っていて、もう通訳の仕事もなかった。毎日CIの一人として軽い労働――草むしりなど――をした。