Classici giapponesi con furigana
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ひとうとうこうき
比島投降記
石川 欣一
Leggi 比島投降記 (ひとうとうこうき) di 石川 欣一 (いしかわきんいち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 68.333 caratteri · 134 schermate
そこには比島人の子供が二十名ばかりいて、例のバカヤロー! をあびせかけた。
G中尉も僕の船に入って来た。いろいろといいたいことがあるが、さて改まって何といっていいか分らない。おまけに用事が沢山あり、それにまぎれている間に、G中尉はどこかへ行ってしまった。
このLSTで「ハロー・イシ!」と声をかけたのが、後で名前を知ったのだが、副長のB中尉である。年はG中尉と同じ位だが、実に楽天家らしくふとっていて、はじめから百年の知己の如く僕を扱ってくれた。恐らくG中尉が僕のことを話したのだろうと思うが、ほかに軍の通訳が二人いたのに、特に僕には色々と打ちあけて話をした。通訳の一人がウソをついたということが、最初の話だった。
それは、次のようなことである。このLSTには船艙が三つあり、その一つにはサックと称するキャンヴァス製のコットがはめこみになっていた。ここに病人と婦女子をねかせ、一般PWは他の船艙に入ってもいいし、また甲板にいてもいいことにした。サックに余分なのがあるが、それにはインタープレターが寝るようにした。ところがPWの士官がサックの一つに横になっているのを誰かが発見し、艦長が僕でないインタープレターにこれはどうしたことだと聞いたら、あのオフィサー、つまり俺が、そうしてもいいといったと答えた。