Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ひょうがきのかいじん
氷河期の怪人
海野 十三
Leggi 氷河期の怪人 (ひょうがきのかいじん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 7321 caratteri · 15 schermate
月が近づくと、海は大あれにあれて、浪は大空へむけて、山よりも高くもちあがるのさ」
「え、ほんとうかね」
「知らない者には、そのものすごさが、わからないよ。そして下がってきた月は、浪に洗われるんだ。そして、そんなことがくりかえされているうちに、小さい月は、浪のため、けずりとられ、こなごなの灰となって、空中にとびちった。その灰がたいへんな量だ。空は、その灰のためまっ赤になり、やがてだんだんまっ黒になっていった」
怪人は、空を見あげながら、そのときを思い出してか、おそろしさに肩をふるわせ、
「……はじめは、赤く見えていた太陽も、だんだん空中にひろがるものすごい月のかけらの層にさえぎられ、やがて、とうとうわれらの眼に見えなくなった。世の中は、まっくらになった。日蝕どころではない。何十日何百日、いや何十年何百年と、まっくらになったのだ。太陽の光が、さっぱり地上へとどかなくなったものだから、地球の表面は、急に冷えだした。そして氷河期が来たのだ。地球のうえをあつい氷がおおいかくしたのだ。ああ、大自然の力は、おそろしい」
怪人は、両手で、われとわが胸をしめつけた。
「……われら一部のモリアン族は、はやくも先を見とおし、さっきもいったように寒冷をふせぐ用意をし、食物をたやさない準備をして、山奥の穴の中にこもったので、ようやくたすかっ