Classici giapponesi con furigana
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ちんぼつおとこ
沈没男
海野 十三
Leggi 沈没男 (ちんぼつおとこ) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4421 caratteri · 9 schermate
そうそう、大爆発があったことは知っている。とたんに、艦は大震動したっけ。甲板を走っていく水兵が、「独軍の飛行機の空襲だ。爆弾が命中したぞ」と叫んでいたことを、今思い出した。しかしプロペラの音は全然しなかったのである。仍って案ずるに、独軍では、無音飛行機を使っているか、乃至はグライダーをもって、わがロイヤル・オーク号を空爆したものにちがいない。
(×月×日、照国丸より)
余は、ロイヤル・オーク号事件にて少々健康を痛めたのを口実に、英国を去り、仏国へ行っていた。これは、ちょっと英国という国が、癪にさわったのにも原因する。しかし個人の鬱憤のため、一時にもせよ、原稿のネタを仕入れるべき地元英国を去ったことは、甚だよくなかったと気がついたので、遂に再び英国入りを決し、幸い照国丸がロンドンへ向うことがわかったので、船室のないのを承知のうえで、無理やりに頼みこんで、ようやく同船の特三等船客となることができた。
只今は、朝食を終ったばかりであるが、船は今、ドーヴァを左に見て、いよいよこれよりテームズ河口へ入ろうとしているところだ。附近は、独国海軍の侵入を喰い止めるために、到るところに機雷原が敷かれてあるので、かなり面倒なコースをとらなければならない。