Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぬまふじん

沼夫人

泉 鏡花

Leggi 沼夫人 (ぬまふじん) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.541 caratteri · 78 schermate

Aozora Bunko

十五

(深え。)

(二丈の上あるぜ。)

と口を尖がらかしたも道理こそ。此方づれの体は、と見ると、私が尻端折で、下駄を持った。あの人もまた遣附けない褄を取って、同じく駒下駄をぶら提げて、跣足で、びしょびしょと立った所は、煤払の台所へ、手桶が打覆った塩梅だろう。」

この時一所に笑い出したが。

「ね、小児だって、本場の苦労人が裸で出張ってる処へ、膝までも出さないんだ、馬鹿にするないで、もって、一本参ったもんです。

が、まだ威かしではないか、と思う未練があった。――処へ、ひょっこりしばらく潜っていたのが、鼻の前へ、ぶっくり浮いた河童小僧。

おやと思うと、ぶるぶると顔をやって、ふっと一条仰向けに水を噴いた……深いんです。

どうもこれにゃ逡巡いで、二人で顔を見合せたんだ。」

十五

「そこさえ越せば、漁師町を一廻りして帰れるんで、ちょうど可いくらいな散歩のつもりだったんだが、それだもの、どうして、渡るどころの騒ぎじゃない。

さあ、引返すとなると、線路からここまでの難儀さが思出される。難儀だって程度問題、覚悟をしての草鞋掛ででもあれば格別、何しろ湯あがりのぶらぶら歩き。

それ、今言った通り跣足です。