Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

マアもう些と辛抱してお出で、その内にゃ慈母さんが宜いようにして上るから」

この時はお勢は黙していた、何か考えているようで。

「これからは真個に慈母さんの言事を聴いて、モウ余り文三と口なんぞお聞きでないよ」

「誰が聞てやるもんか」

「文三ばかりじゃ無い、本田さんにだッてもそうだよ。あんなに昨夜のように遠慮の無い事をお言いでないよ。ソリャお前の事だからまさかそんな……不埒なんぞはお為じゃ有るまいけれども、今が嫁入前で一番大事な時だから」

「慈母さんまでそんな事を云ッて……そんならモウこれから本田さんが来たッて口もきかないから宜い」

「口を聞くなじゃ無いが、唯昨夜のように……」

「イイエイイエ、モウ口も聞かない聞かない」

「そうじゃ無いと云えばネ」

「イイエ、モウ口も聞かない聞かない」

ト頭振りを振る娘の顔を視て、母親は、

「全で狂気だ。チョイと人が一言いえば直に腹を立てしまッて、手も附けられやアしない」

ト云い捨てて起上ッて、部屋を出てしまッた。

第三編

浮雲第三篇ハ都合に依ッて此雜誌へ載せる事にしました。

固と此小説ハつまらぬ事を種に作ッたものゆえ、人物も事実も皆つまらぬもののみでしょうが、それは作者も承知の事です。