Classici giapponesi con furigana
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うきぐも
浮雲
二葉亭 四迷
Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate
「実に……どうもす、す、済まんことをしました……まだお咄はいたしませんでしたが……一昨日阿勢さんに……」
と云いかねる。
「その事なら、ちらと聞きました」と叔母が受取ッてくれた。「それはああした我儘者ですから、定めしお気に障るような事もいいましたろうから……」
「いや、決してお勢さんが……」
「それゃアもう」と一越調子高に云ッて、文三を云い消してしまい、また声を並に落して、「お叱んなさるも、あれの身の為めだから、いいけれども、只まだ婚嫁前の事てすから、あんな者でもね、余り身体に疵の……」
「いや、私は決して……そんな……」
「だからさ、お云いなすッたとは云わないけれども、これからも有る事たから、おねがい申して置くンですよ。わるくお聞きなすッちゃアいけないよ」
ぴッたり釘を打たれて、ぐッとも云えず、文三は只口惜しそうに叔母の顔を視詰めるばかり。
「子を持ッてみなければ、分らない事たけれども、女の子というものは嫁けるまでが心配なものさ。それゃア、人さまにゃアあんな者をどうなッてもよさそうに思われるだろうけれども、親馬鹿とは旨く云ッたもンで、あんな者でも子だと思えば、有りもしねえ悪名つけられて、ひょッと縁遠くでもなると、厭なものさ。