Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

それよりかまず差当りエート何んだッけ……そうそう免職の事を叔母に咄して……さぞ厭な顔をするこッたろうナ……しかし咄さずにも置かれないから思切ッて今夜にも叔母に咄して……ダガお勢のいる前では……チョッいる前でも関わん、叔母に咄して……ダガ若し彼娘のいる前で口汚たなくでも言われたら……チョッ関わん、お勢に咄して、イヤ……お勢じゃない叔母に咄して……さぞ……厭な顔……厭な顔を咄して……口……口汚なく咄……して……アア頭が乱れた……」

ト、ブルブルと頭を左右へ打振る。

轟然と駆て来た車の音が、家の前でパッタリ止まる。ガラガラと格子戸が開く、ガヤガヤと人声がする。ソリャコソと文三が、まず起直ッて突胸をついた。両手を杖に起んとしてはまた坐り、坐らんとしてはまた起つ。腰の蝶番は満足でも、胸の蝶番が「言ッてしまおうか」「言難いナ」と離れ離れに成ッているから、急には起揚られぬ……俄に蹶然と起揚ッて梯子段の下口まで参ッたが、不図立止まり、些し躊躇ッていて、「チョッ言ッてしまおう」と独言を言いながら、急足に二階を降りて奥坐舗へ立入る。

奥坐舗の長手の火鉢の傍に年配四十恰好の年増、些し痩肉で色が浅黒いが、小股の切上ッた、垢抜けのした、何処ともでんぼう肌の、萎れてもまだ見所のある花。