Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

Leggi 浮雲 (うきぐも) di 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 112.980 caratteri · 222 schermate

Aozora Bunko

しかし永い間には取外しも有ると見えて、曾て何かの事で些しばかり課長殿の御機嫌を損ねた時は、昇はその当坐一両日の間、胸が閉塞て食事が進まなかッたとかいうが、程なく夫人のお癪から揉やわらげて、殿さまの御肝癖も療治し、果は自分の胸の痞も押さげたという、なかなか小腕のきく男で。

下宿が眼と鼻の間の所為か、昇は屡々文三の所へ遊びに来る。お勢が帰宅してからは、一段足繁くなって、三日にあげず遊びに来る。初とは違い、近頃は文三に対しては気に障わる事而已を言散らすか、さもなければ同僚の非を数えて「乃公は」との自負自讃、「人間地道に事をするようじゃ役に立たぬ」などと勝手な熱を吐散らすが、それは邂逅の事で、大方は下坐敷でお政を相手に無駄口を叩き、或る時は花合せとかいうものを手中に弄して、如何な真似をした上句、寿司などを取寄せて奢散らす。勿論お政には殊の外気に入ッてチヤホヤされる、気に入り過ぎはしないかと岡焼をする者も有るが、まさか四十面をさげて……お勢には……シッ跫音がする、昇ではないか……当ッた。

「トキニ内海はどうも飛だ事で、実に気の毒な、今も往て慰めて来たが塞切ッている」