Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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かやくせん

火薬船

海野 十三

Leggi 火薬船 (かやくせん) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 61.552 caratteri · 124 schermate

Aozora Bunko

だが、竹見は、こういうときのしぶとさについては、人後におちない自信があった。

(ふン、なにをぬかすか)

と、口の中でいっていた。

「どうだ。ちゃんと、当ったろう。当ったら、すなおに、日本人ですと白状しろ」

船長ノルマンは、威丈高になって、竹見をきめつけた。

「日本人だったら、大人は、なにか、わしに呉れるんですかい」

「よくばるな。貴様に何一つ、呉れてやる理由があるか」

「なあんだ。それじゃ、日本人であってもなくても、同じことだ。つまらねえ」

と、いいすてて、竹見は、船長にくるりとしりをむけて、むこうへいこうとする。

「まて、小僧、まだ話はすんじゃいないのだ」

船長ノルマンは、ふたたびどなりつけた。

「やれやれ、まだ話が、のこっているのですかい」

竹見は、わざとつまらなさそうな顔をして、もどってきた。

「貴様は、相当図々しいやつだ。一たい、誰のゆるしを得て、このノーマ号のうえを歩いているのか」

「わしの気に入ったからですよ」

「なにッ」

「おどろくことはありませんや。船長さん、あなただって、この船が気に入ってればこそ、こうしてノーマ号にのって、船長とかなんとかを引きうけているのでしょう」