Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Leggi 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 156.085 caratteri · 312 schermate

Aozora Bunko

これをどうして明智さんが?」

「つい一時間ほどまえ、ぼくが賊のすみかにしのびこんで、そっと持ちだしてきたのです。かわりに、にせものの宝冠をおいてきましたよ。よくできているので、とうぶんは、賊も気がつかないでしょう。」

明智が説明しました。

「えっ? では、あなたは、賊のすみかを、つきとめられたのですか。」

「そうです。小林がよくはたらいてくれたのですよ。それで、警視庁の中村警部や刑事諸君といっしょに、賊のすみかへ、のりこむことになっています。」

明智はそういって、「にじの宝冠」を園井さんにわたし、そのまま、いとまをつげて、警視庁へいそぐのでした。

それから二時間ほどのち、横浜から五キロほどむこうの、れいの小山の森の中を、道路人夫のような、きたないふうをした七人の男が歩いていました。それは明智探偵と、中村警部と、五人の刑事の変装すがたでした。明智が、あんない役になって、これから賊のすみかへ、のりこもうとしているのです。

「明智君、こんな山の中に、賊のこもるようなたてものがあるかね。見わたしたところ、家らしいものは一けんもないじゃないか。」

人夫すがたの中村警部が、ふしんらしく、たずねました。