Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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はいいろのきょじん

灰色の巨人/魔法博士

江戸川 乱歩

Leggi 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 156.085 caratteri · 312 schermate

Aozora Bunko

巨人の口

「はいってみよう。ぼくは七つ道具を、ちゃんと持っているから、懐中電灯もあるよ。」

小林君が、もとの場所にはってきて、ふたりにささやきました。すると、井上君が、ささやきかえすのです。

「ぼくたちも、七つ道具は持っているよ。ノロちゃんも、ぼくも。」

「よし、それじゃ、いこう。」

そして、三人は、まっ暗な穴の中へはいっていきました。足でさぐってみると中には、土でだんだんができています。十だん以上もある深い穴です。三人はころばないように用心しながら、その底まで、たどりつきました。なんの音もなく、なんの光もありません。すみをながしたような、真のやみです。

ああ、心配になってきました。少年たちは、怪人が待ちかまえているわなの中へ、おちこんでいくのではないでしょうか。

巨人の口

階段をおりて、懐中電灯でてらしてみますと、コンクリートの壁に、人間の通れるぐらいの穴が、あいていることがわかりました。

「あのじいさんは、きっと、この中へもぐっていったんだよ。はいってみようか。」

小林君が、ささやきますと、井上少年は、「うん、はいってみよう。」と答えましたが、おくびょうもののノロちゃんは、なにもいいません。