Classici giapponesi con furigana
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はいいろのきょじん
灰色の巨人/魔法博士
江戸川 乱歩
Leggi 灰色の巨人/魔法博士 (はいいろのきょじん) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 156.085 caratteri · 312 schermate
角をまがると、向こうのほうを、魔法博士と三人の部下が、走っていくのが見えます。バーン、バーンと、ピストルの音が、岩の廊下にこだまして、ものすごく、とどろきました。むろんおどかしですから、相手にあたるはずはありません。
それから、いくつも角をまがって、たどりついたのは、れいの地底の牢獄の前でした。
魔法博士は、明智探偵のとじこめられている牢屋の戸を、手ばやくかぎでひらいて、中にとびこむと、どこからか、するどい西洋短剣をとり出して、明智探偵の胸をねらって、いまにも、さし殺す身がまえをしました。
三人の黒覆面の部下は、小林、井上、野呂の三少年の牢屋にはいり、やっぱり、同じような西洋短剣をふりかざして、少年たちを、いまにも、さし殺そうとしています。
それをみると、警官たちは、あっと驚いて、立ちすくんでしまいました。
「さあどうだ。ピストルが、うてるならうってみろ。ピストルよりも、この短剣のほうが、すばやいぞ!」
魔法博士は、明智探偵を立ちあがらせ、その背中に、短剣の切っ先をあてがって、うしろから、おすようにして、牢屋のこうしの外に出てきました。
しかし、警官たちは、どうすることもできません。