Classici giapponesi con furigana
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ぶらいはうたず
無頼は討たず
山本 周五郎
Leggi 無頼は討たず (ぶらいはうたず) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.446 caratteri · 23 schermate
「どなたでございますか」
半太郎は静かに答えた。
「ちょっとあけてくんねえ」
「何ぞ御用でございますか」
「訊ねてえ事があるんだ、あけてくれ」
半太郎は土間へ下りて、一歩身をひきながら雨戸を細目にあける、とたんに抜身をさげた渡世人風の男が三四人、戸を蹴放さんず勢で踏込んで来た。
「乱暴な、どうなさるんだ」
「うるせえ」
立塞がる半太郎の鼻先へ、一人が白刃を突きつけながら喚いた。
「いまここへ鼻猪之の奴が逃げ込んで来ただろう、どこへ隠した、下手に庇いだてをしやぁがると汝も唯あ置かねえぞ」
「おまさんはどこの誰ですかい」
半太郎はびくりともしなかった。
「誰だろうと汝の詮議は受けねえ、鼻猪之が来たろうと訊いているんだ、返答しろ」
「ええ面倒だ、家探しをしろ」
ふっと踏込もうとする前へ、半太郎がぐいっと立塞がった。
「ちょっとお待ちなさい、家探しをするとおっしゃいましたね、結構です、存分にお捜しなさい、だがひと言訊いて断っておきます。おまえさん方も知らぬ筈はないでしょうが、ここは二年あとに死んだ佐貫屋庄兵衛の家ですよ」
「げえっ」
「そこにいるのはお袋、私は庄兵衛の子の半太郎です、今は堅気の商人だが――おまえさん方に家探しをされて、もし猪之助さんがいなかったら、私は黙っている積りでも死んだ佐貫屋庄兵衛の血が黙っちゃあいませんぜ。