Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぶらいはうたず

無頼は討たず

山本 周五郎

Leggi 無頼は討たず (ぶらいはうたず) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 11.446 caratteri · 23 schermate

Aozora Bunko

「済まねえ」猪之助は頭を垂れた、「あの時は気負っていた、佐貫屋との口争いに火がついて、つい思い切った間違えをしでかした、――このあいだの晩お主に生命を救われた時、おらあ夢から覚めたような気がした、猪之助は初めて人らしい気持になることが出来たんだ――悪かった、お主の気の済むようにするから、どうか勘弁してやってくんねえ」

「悪かった、佐貫屋庄兵衛を殺したのは悪かった――こうおっしゃるんですか?」

「面目ねえ、この通りだ」猪之助がそこへ両手をおろす、とたんに半太郎の左手が伸びて和田源の腰の物をひっつかんだ。

「小父さん、拝借!」と云うと立上りざま、

「お父さんの敵、猪之助首を貰うぞ」喚きながら抜討ちに斬りつけた。

「あっ!」

「待て半太郎!」一座が仰天して立上った時は、猪之助――肩から胸まで斬下げられ、血に染まってそこへ倒れていた。

「――半太郎、何をする」和田源が羽交絞めにするのを、半太郎は強力に引摺りながら叫んだ。

「人を殺しても悪かったと一度も思わぬような奴は、やくざの気風かも知れぬが、人間じゃあない犬畜生だ、犬畜生を親の敵と狙う私じゃあありません――だが、悪い事をしたと後悔して、人らしくなればお父さんの仇、今こそ恨みを晴らさなければなりません、甲府の小父さん――放して下さい」