Classici giapponesi con furigana
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えんとつとやなぎ
煙突と柳
小川 未明
Leggi 煙突と柳 (えんとつとやなぎ) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3104 caratteri · 7 schermate
毎日、毎日、私は、いやというほど、石炭を腹に入れます。もはや寒い、ひもじい思いなんかというものは、夢にも忘れられたような気がします。そして、私は、どんな寒い日でも、暖かに、風や、雨と戦うことができるのです。人々は、私の働きと力とをはじめて認めてくれたように、私の下で燃え上がる火のそばによってきます。そして、そこに、どんな光景が見られるとお思いですか?
「いや、私は、屋根の上ばかりしか見ることができない。家の中のことはまったくわからない。どうか聞かしてもらいたい。」と、太陽はいいました。
――このごろのにぎやかなことったらありません。うちのお嬢さんは、毎日ピアノを弾いてうたっています。先生のところへいって、教わっているおもしろい唄をいい声でうたいながら、ダンスのまねをします。そこへ坊ちゃんが入ってくると、おっかけまわったりして、へやのうちを騒ぎます。しかし、じきに二人は、仲よくなって、暖炉の前に腰をかけて、チョコレートやネーブルを食べながらお話をします。
夜になると、華やかな電燈が、へやの中を昼間のように明るく照らします。そこへ、女のお客さまがあると、へやじゅうは香水の匂いでいっぱいになります。