Classici giapponesi con furigana
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きょうかしあかちょこべえ
狂歌師赤猪口兵衛
夢野 久作
Leggi 狂歌師赤猪口兵衛 (きょうかしあかちょこべえ) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 39.418 caratteri · 79 schermate
ましてあの娘は重たい島田を振立てて壺を振りまする以上、鉢巻を致しておりませぬ事には、第一、盆茣蓙の景気が立ちませぬ」
「何と……あの娘が壺を振ったと申すか」
「振りますとも、振りますとも。これは或る居酒屋で、わたくしの心安い本職の博奕打から聞いた話で御座いますが、あの別土蔵の二階で毎晩のように壺を振りまするのが、美しい振袖に緋縮緬の襷をかけた博多小町のお熊さんと言うので、博奕打仲間では知らぬ者もないという評判……」
「驚き入った話じゃのう」
「……ヘヘ……まだまだビックリなさるお話が御座りまする。その振袖娘の振る骰子が、内部に錘玉の付いたマヤカシ骰子と言う事実を存じておりまするのは今の処、広い博多に私一人かと存じますので……」
「コレコレ。言語道断。話にも程がある。御法度も御法度の逆磔刑ではないか。どうしてそげな事が……」
「ヘヘヘ。やっぱり掃溜から出たお話で……」
「……やはり掃溜から……イカナ事……」
松倉十内は唖然となった。傍の目明良助も感嘆の余り溜息を吐いた。
赤猪口兵衛はソレ見たことかという風に、汚れた膝小僧を二つ並べて乗出した。
「何でもない事で……ヘエ。